自信はどこから来るのか written by 池上秀志

自信はどこから来るのか written by 池上秀志

自信はどこから来るのか

written by 池上秀志

シリーズです

  1. 自信が先か、結果が先か
  2. 自信はどこからくるのか
  3. 「過去」も「未来」もない

では自信はどこから来るのかということですが、それは目標の強さから来ます。「自分は世界最高のマラソンランナーになって、世界中の子供たちに夢と希望を与える存在になる」という目標を持ったとしたら、自信はその目標への思いの強さから来ます。自己肯定感と言っても構いません。「自分はこの目標を達成するに値する人間なんだ」という自己肯定感の強さです。これだけ聞くととても胡散臭く思えてきますね。但し、この目標の肯定というのは顕在意識、有意識のレベルで行われていたのでは意味がありません。

「ああ、そうか、高い目標を持てばよいのか」と思っている人は私の言っていることを理解していません。「とりあえず、自分を肯定すればよいのか」と思っている人も間違いです。潜在意識がこの現実世界に作用するほど強く思いこまねばなりません。多重人格者の中には、ある人格が出ているときのみ、オレンジジュースを飲むとじんましんが出るとか、子供の人格が出ているときには子供用の分量の睡眠薬で十分効果が出るのに、大人の人格に戻るとその20倍の分量でも聞かないということがありますが、私が言っているのは多重人格者の人格が変わるのと同じくらい強く潜在意識に刷り込ませてくださいと言うことです。そうでなければ、現実世界を変え得るような強い自信にはなりえないのです。
ここまで読んで、自己暗示や催眠と混同する人も出てくると思いますが、自己暗示や催眠とは違います。自己暗示や催眠療法というのは、本当はたばこが好きで好きでたまらない人に「あなたはたばこが大嫌いで、たばこのにおいを嗅ぐと反射的に鼻をしかめてしまい、たばこを吸っている人の前では気分が悪くなって食欲がなくなる、ほらあなたはもうレストランの喫煙席で食事をすることが出来なくなりました」という類のものですが、本当はたばこが好きで好きでたまらない訳です。
しかしながら、皆さんの目標は皆さんが本当に思っていることです。本当に思っていることをより強く肯定してください。寧ろ本当に望んでいないのなら、諦めてください。私が言っているのは本当に望んでいることをどこまでも肯定してください、ということです。

目標の肯定の仕方

さて、では具体的にどのように肯定すればよいのかということですが、多重人格者のケースを思い出してください。多重人格者というのはある人格が出ているときにはあくまでもその人間なのです3歳児の人格が出ているときには、より寂しさを感じ、夜に一人でいると不安になります。言葉も大人が話すそれとは異なります。アルコールやたばこには微塵も興味を示しません。大柄な木こりの人格が出ているときには斧を振り回し、大酒を食らい、どら声で歌います。画家の人格が出ているときには物静かで、内向的で、何時間も一人でアトリエにこもっていられます。この人格が出ているときには、他の人格が出ているときには到底描けないような絵が描けます。出身地や出身階級が違う場合にはその独特の訛りが出てきます。つまり、多重人格者のようにどこまでもあなたが目標を達成したかのようにふるまってください、その人になりきってくださいと言うことです。

先ほどの「世界最高のマラソンランナーになって、世界中の子供たちに夢と希望を与える存在になる」という目標例に戻りましょう。あなたは時折、あなたの実力を知らない人から「次の大阪マラソンは実業団の選手と競えるんじゃないの?」と言われるかもしれません。心の中では「何言ってんだよ、俺が一番強いんだよ」と思っていても、無知な人を真剣に相手しても仕方ないので、「勝てると思いますよ、頑張るので応援よろしくお願いします」ぐらいに言っておきましょう。実際に勝ったとしても、あなたは大喜びすることは無いでしょう。勝って当然のレースに勝ったという安堵感の方が大きいかもしれません。
レース収入とスポンサー収入で収入はかなりあるけど、あなたはトレーニングに集中するために長野の山奥にいます。食事は競技者として最適だと思うものを摂取しているのでこれ以上お金をかける必要はありません。服も毎日練習だけで街に行くこともないので練習着以外にTシャツとジーパンが一着ずつあれば十分でしょう。お金はそんなに必要ない生活、これが世界最高のマラソンランナーの生活です。時には疲れて練習が苦しく感じるかもしれませんが、あなたの活躍を楽しみにしている子供たちを裏切ることはできません。あなたは子供たちに夢と希望を与える存在なのですから。世界最高のマラソンランナーは当然ながら、練習だけ頑張っている訳ではありません。睡眠と食事を軸とした質の高い休養を常に追求しています。セルフマッサージやLLLTにも時間を割くのは当然のことです。栄養や生理学、スポーツ心理学の勉強に時間を割くのも当然のことです。あなたは世界最高のマラソンランナーなのですから。

以上のように、どこまでも自分の目標を現在形で肯定してください。目標が達成された世界を現実的に感じてください。そして潜在意識の中で現実となったものは実際にこの現実世界に影響を及ぼし、それがいわゆる自信になるということです。

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