自然の抗炎症物質written by 池上秀志

自然の抗炎症物質written by 池上秀志

自然の抗炎症作用

今回は自然の抗炎症剤について紹介していきます。自然の抗炎症剤の特徴は副作用が全く、若しくはほとんどないこと、効き始めるまでに時間がかかること(2-4週間)です。後は個人的な意見として、炎症を抑えるために作られた薬とは違い、そもそも自然界に存在しているものの中にある炎症を抑える効果を持つ食品というのは抗炎症のみではなく、体全体にとっても良いものだと思います。さて、それでは見ていきましょう。

クルクミン

自然界に存在する抗炎症作用のスターはクルクミンでしょう。その抗炎症作用は4分の5の量のイブプロフェンに相当すると言われています。ウコンの根に多く含まれており、カレーのスパイスとして使われるターメリックを知っている方もいるかと思います。このターメリックに含まれているのがクルクミンです。カレーを他の国の人達よりも多く摂取するインド人は(しかもスパイスの量が多い)、がんの発症率が低いというデータがあります。
またある研究では関節炎患者をクルクミンのみ摂取するグループとジクロフェナクのみを摂取するグループに分けたところ、クルクミンを摂取していた患者のグループの方がジクロフェナクを摂取していたグループよりも痛みが減少し、関節の動きも良くなっていたという結果が出ました。炎症の指標となる血中のCRP値(C reactive protein)を測るとクルクミンを摂取していたグループの方が低いという結果になりました。

クルクミンは現在体内に存在する炎症誘発物質(TNF-alpha、NF-kapaB)を下げてくれるだけでなく、発生するはずの炎症誘発物質を抑えてくれる効果もあります。またクルクミンの効果を最大限得るにはレスベラトロールと一緒に摂取することが望ましいです。レスベラトロールは赤ブドウに含まれるポリフェノールの一種で強い抗酸化作用を持っています。カプセル状のものも売られています。

二日酔いの軽減や防止に効くとしてコンビニで買うことができるドリンクもありますが、クルクミンが30㎎しか含まれていません。ターメリックの粉を料理に使うか、カプセルに入ったクルクミンを買うことをお薦めします。ウコンのクルクミン含有量は3%前後といったところです。10gのターメリックには約300㎎のクルクミンが含まれていると考えると市販のイブクイック3錠分くらいの効果はあるでしょう。黒コショウに含まれているピペリンという物質がクルクミンの吸収率を10倍以上に引き上げてくれるので黒コショウと一緒に摂取することもおすすめです。

さて、100gのターメリックに300㎎のクルクミンという数字ですが健康のために使う場合は別として、抗炎症剤として使うには少々物足りないと思います。しかし、ターメリックを使ったことがある方ならお分かりいただけると思いますが、100gのターメリックを摂取するのは多くの人にとっては味的な問題として難しいと思います。なのでやはり個人的にはカプセルフォームでの摂取、若しくは料理に使用するターメリックと併用するのがベストだと思います。

今回はクルクミンについて紹介しましたが次回はまた別の自然界に存在する抗炎症剤を紹介していきたいと思います。

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